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はじめに|D2Cと直販EC、実は違うビジネスモデル

「D2C(Direct to Consumer)」という言葉が広がる中で、「それって直販ECと何が違うの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

確かにどちらも「メーカーが自社で顧客に商品を販売する」という形態ですが、そのビジネスモデルの思想や設計は大きく異なります

本記事では、D2Cと直販ECの違いについて、顧客行動やマーケティングの視点からわかりやすく解説します。


D2C(Direct to Consumer)とは?

D2Cとは、メーカーが自社の商品を仲介業者を介さず、直接消費者に販売するモデルです。

特徴的なのは、単なる直販以上に「顧客中心の共感や愛着」を重視し、ブランドやストーリーを起点に、顧客の発信やコミュニティで拡散される設計になっている点です。

🔷 D2Cのキーワード

  • 顧客中心の設計
  • ブランドへの共感
  • SNS・口コミによる拡散
  • 体験価値の提供

つまり、商品を売ることがゴールではなく、顧客との関係性を育み続けることに最適化されたビジネスモデルと言えます。


直販ECとは?

一方、直販EC(自社EC)も同じくメーカーが直接顧客に商品を販売するモデルです。

しかし、直販ECは「中間業者を通さず、自社でマージンを確保する」というコスト構造改善の色合いが強く、顧客の行動やブランド共感を起点とした設計ではない場合が多いのが現状です。

🔷 直販ECのキーワード

  • メーカー主導の販売
  • マージン改善
  • 商品中心の設計
  • プラットフォーム依存度が高い場合も



D2Cと直販ECの違いをまとめると…

項目D2C直販EC
顧客設計顧客中心メーカー中心
主な目的共感と関係構築販売・利益確保
拡散方法SNS・口コミ・UGC広告・SEO中心
ブランド性ストーリー重視商品力重視


D2Cは、直販ECと同じく「直接販売」ですが、思想的には顧客行動を中心に据えて設計されており、その違いがマーケティング戦略やKPIにも現れます。


D2Cのビジネスモデルが注目される理由

近年D2Cが注目される背景には、以下のような社会的変化があります。

✅ SNSの普及により、顧客が「発信者」になる時代になった

✅ モノ消費からコト消費、体験価値へのシフト

✅ 大量生産・大量消費への反動としてのブランド志向

このような変化に対応するために、D2Cは顧客視点のビジネスモデルとして支持されています。


まとめ|顧客視点のブランド設計がこれからの鍵

D2Cと直販ECは混同されがちですが、本質的には「顧客を中心に設計されたかどうか」という点で明確に違います。

✅ 単に商品を売るのか?

✅ 顧客の共感を育み、発信されるブランドを作るのか?

どちらの道を選ぶかで、事業の方向性は大きく変わります。

今後のマーケティング戦略やEC運営の参考にしてみてください。

森 寛弘

株式会社XROSSOVER(クロスオーバー) 代表取締役/CEO 企業ブランディングにおけるデジタルマーケティングを支援し、コミュニケーション戦略支援、コンサルティング、デジタルプロモーションを実施するデジタルマーケター。 主な著作 ・結果が出る[SNSマーケティング]てっぱん法則(扶桑社、2018年11月23日) ・デジタルでブランドは作れるか SNSを使ったデジタルブランディング(日経広告研究所報 310号 2020年4月1日)